「背信政権」 読売新聞「民主イズム」取材班 定価: ￥ 1600 彼ら（民主党）が理想を語り美辞麗句を並べ、最終的には選挙という正当な手続きで政権を勝ち取りながら、実際には何をやったか？何ができたのか？を振り返るのに良い書です。特にびっくりしたのは、事業仕分け第一弾の際に『新しい政権・組織にはまず形から・・』とまるで趣味を始める初心者のような理由で内閣府のテーブルセットを約1300万円かけて購入し、その旗振り役はＴＶ朝日ニュースステーションで経費削減による政策運営に雄弁をふるっていた古川元久副大臣その人だったこと。彼は現在希望の党の幹部として分裂民進党の再結集にいそしんでいます。そして事業仕分け第二弾では仕分け会場の変更により第一弾で50万円だった会場費用が何と2600万円を超えていたとのこと。結局事業仕分けを始める前に無駄な4000万円を支出しておきながら、『2位じゃだめなの？』とスパコンの開発費用を無造作に削ろうとしていた。政権交代を独裁政権の王朝交代のごとく、我が王朝のためには経費（税金）に糸目などつけないのです。国政をパフォーマンスの場としか考えていない彼らには国民の期待を一身にあびながら、国民を裏切ったという反省など毛頭ないのです。2018年4月、彼らの正体を再確認した一冊です。この先彼らが何を言おうと、信じるに値しません。 #読売新聞「民主イズム」取材班 #本 #日本文学／評論・随筆